彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
さいわい、運良く、勝ち続けているけど、いつもいつも上手くいくなんて思ってない。
(負傷して、正体がばれる前に、早く瑞希お兄ちゃんに告白をっ!!)
「りーん!入っていいかぁ~?」
「あ♪瑞希お兄ちゃん!どうぞどうぞ!」
その声に答えれば、戸がゆっくりと開く。
好きな人が姿を現した。
「話し合い、終わったか?」
「はい!お騒がせして、すみませんでした!」
「気にすんな。アイスの実、食うか?」
そう言って、丸い形のシャーベット1つを差し出してきた。
「いただきます!」
マスクをずらし、口を開けて飛びつけば、口の中に一口サイズのアイスを入れてくれた。
同時に、上手に私の体をキャッチしてくれた。
「美味いか?」
「美味しい~!」
アイスも、この体勢も♪
「クールビズってことで、冷房は緩くしてるからな~マメに水分とれよ?」
「はぁーい!」
「お、凛たん、瑞希からアイスもらっちゃったかぁ~俺がやりたかったのになぁ~」
「みーちゃんずるーい!あーんして、凛ちゃんに食べさせたでしょう!?」
「どこまでブラコンで甘いのやら・・・やれやれ。」
「わはははは!凛助~!食った分だけ働けよー!?」
「烈司さん、モニカちゃん、獅子島さん、百鬼さん。」
瑞希お兄ちゃんの背後から、先輩達が顔を出す。
「みなさん、もう開店の準備はー?」
「終わったぜ!仕事前に、凛たんとおしゃべりしたかったからな~?」
「もう、言わせないでよぉ~♪あたしの王子様ぁ!」
「今夜もしっかりやってるか、採点するからな?気を抜くなよ?」
「わはははは!」
「あ・・・ありがとうございます。」
通常運転のみんなさんへの苦笑いが止まらない。
「凛、可児が幡随院と五十嵐をつまんで出て行ったけど、なんかあったか?」
「はい!観光の話をしただけです!」
「観光?オメーら現役だけで、旅行でも行くのか?」
「行きませんよぉ~それより、早くお店を開けましょうよ~!?」
縄張り荒らしの話なんて、瑞希お兄ちゃんの耳に、彼らに知られるわけにはいかない。
〔★凛は自身の都合上、知られたくなかった★〕