彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「気にすんな、凛!ノーマルな伊織は、だいたい怒ってるように見えるんだ。」
「だれが24時間常に、ストレスホルモンのコルチゾールを分泌し続けてるだ。ストレスの原因が舐めた口をきくな。」
私をかばう瑞希お兄ちゃんに文句を言う獅子島さん。
「まぁまぁ、凛たんの言ってることは間違ったいないだろうー?瑞希メインに話が変わるのはヤケちまうけどよぉー?」
「そうだな。『ピンクレディ』と『ルシアン』の材料である『ジン』と『ウォッカ』は、『テキーラ』と『ラム』と共に、『世界4大スピリッツ』のうちのと呼ばれる強い酒。特に『ジン』は『酒の香水』と呼ばれるだ。」
「え!?世界4大って・・・!?例えるなら、世界4大文明とか、世界四大都市とかと、同じようなまとめ方ですか!?4強ということですか!?」
「そうだな。ランキング形式のトップ4ではなく、対等な意味での4強だ。いくら酒を扱ったバーの店員とはいえ、酒を飲むことに精通している者が好むような『ピンクレディ』と『ルシアン』を使うあたりが・・・さすが色男の烈司だな?」
「ちょっとイオリ~ン?」
「フン・・・相手の喉を、酒『ヤケ』するには十分だな、烈司?」
先ほどのモニカちゃんみたいな表情をする烈司さんに、口の端をあげて嫌みったらしく笑う獅子島さん。
〔★伊織の八つ当たり、烈司に命中した★〕
「烈司さんヒドイ!初級向けではなく、上級者向けのカクテルをおねだりドリンクとして飲ませる気だったのですか!?」
獅子島さんの話をもとに、ピンクレディの提案者に抗議する。
「そりゃ誤解だよ~凛た~ん!」
これに、無駄に男前の先輩は、悲しそうな口調でしゃべる。