彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






「カクテル言葉が『だまされないわ』だと・・・自己紹介してるようなものじゃないですか?」

「マジか~!?使えると思ったのになぁ~・・・」



そう言って、がっかりする大好きなお方に私は伝える。



「やめましょうよ、瑞希お兄ちゃん。」



酔わせて本音を吐かせることを、中止してもらおうと説得する。



「そうだな・・・。」



私の嘆願に、瑞希お兄ちゃんは首を縦に動かす。



(よかった・・・わかってもらえた。)



「じゃあよ、『青い珊瑚礁』はどうだ?」

「やめてくれないのですか!?」

(よくない!わかってくれてなーい!!)



〔★世の中もだが、人の心も甘くはなかった★〕



「あ、良いわねぇ~♪カクテル言葉は『誠実な愛』♪メイドイン・ジャパンだもんねぇ~」

「え!?日本生まれのカクテルなのですか・・・?」

「そうよ~名古屋のバーテンダー『鹿野彦司』さんが生み出したカクテルにして、戦後初のお酒のコンクールで1番に入賞した第1号カクテルでもあるのよ♪」

「1がそろってて、縁起も良いですね!?」

「でしょう!?海外でも認められて、未だに残ってるオリジナルカクテルよ!ベースのアルコールはジンでぇ~ペパーミント・グリーンで表現した青い海に、珊瑚礁をイメージしたマラスキーノチェリーを沈めて、グラスのフチをレモンでぬらして常夏のナギサにしてぇ~ヤシの木に見立てたミントを添えれば、ロマンティックなカクテルの完成~♪」

「わぁ~すごく可愛い感じですね!?」

「可愛くて美味しいのよ~甘口だけどサッパリしててぇ~ペパーミント好きな人にはお勧めねぇ~」



〔★日本バーテンダー協会が1950年(昭和25年)5月3日に主催した『第2回 オール・ジャパン・ドリンクス・コンクール』の優勝作品である★〕



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