彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「酒をボトルのまま注文して、飲みきれない分は店で保管してもらって、次に来店した時に飲むってシステムだよ。」

「え?飲みきれないなら、1杯ごとに、頼んだ方が多くないですか?」

「凛、業務用スーパーで考えてみろ。」

「業務用スーパー・・・!?」


あれだよね?

たくさん入ってて、お安い値段になってる物だよね??

お安い・・・!?



「あ!?ボトルで頼んだ方が、値段が安く済むのですか!?」

「ピンポーン!大正解だ、凛!えらいぞ~!」

「えへへ!ありがとうございまぁーす!」



ご褒美だと言わんばかりで、頭をクシャクシャに、なでまわされる。


まるでワンコになった気分♪



(いや・・・瑞希お兄ちゃんの犬になら、なってもいいかも・・・♪)



〔★とっくに、犬のようになっている★〕



「ボトルで注文すりゃぁ、店側は安定した利益が取れ、客の方もコスパが安くてすむから、両方にメリットあるってことだ!」

「なるほど!エコですね~ボトルのビン一本は、さすがに飲みきれませんもんねぇ~」

「俺様は飲み干すけどなぁ~わはははは!!」

「百鬼さん、それだとキープになってなくないですか!?」

「大丈夫だ、凛。皇助の場合は、ボトルキープ用は一杯だけ飲んだら、まるまる1本は保管してもらう。そんで別に酒を注文して、欲望のままにガンガン飲むんだよなぁ~」

「そ・・・そうですか・・・すごいシステムですね・・・」

「つーても、『ボトルキープ』は、『日本だけ』にしかないシステムとルールだな。」

「え!?『日本だけ』ですか!?」

「おう、『日本だけ』だ。外国にはないから、大人になったら気をつけろよ、凛?」



〔★海外メディア注目の日本独自の文化だ★〕



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