彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「つーか烈司!いくら名前に『バー』がつくからってよ、『ガールズバー』に『アレキサンダー』があるかぁー!?」

「え!?あまりおいてないお酒なのですか・・・?」



瑞希お兄ちゃんの疑問に自分の疑問を伝えれば、大好きな人は説明して下さった。



「まあな。本職のバーテンダーがいないと作れない酒だからな。てか、今まで話したカクテルは、ほぼ、バーテンダーがバーで作る酒ぞ!?覚えとけよ、凛。」

「わ、わかりました!」

「心配いらねぇーよ、瑞希。」



瑞希お兄ちゃんの解説が終わったところで、瑞希お兄ちゃんから質問を受けていた男前が答えた。



「あの店には、バーテンダー見習いはもちろん、プロのバーテンダーも在籍してる。そこのキャストが、あの店の平均年齢上げてるからよぉ~」

「つまり・・・『ガール以外』もいるのですね?」



恐る恐る、甘いマスクの先輩に聞いてみれば、素敵な笑顔で押してくれた。



「そうだよ、凛たん~若くてしっかりしてるだけじゃ、酔っぱらいは、あしらえねぇからな~?」

「てゆーかぁ~最近のガールズバーって、お酒が飲めない子も多く働いてるけどぉ~そこはどうなのよ、れーちゃん?」

「え!?飲めない人が、バーで働けるのですか!?」

「もちろん、OKよぉ~凛ちゃん♪」



モニカちゃんの言葉を思わず聞き返せば、ウィンクしながら答えてくれた。



「ガールズバーは、お酒とおしゃべりを楽しむ場だもん♪おしゃべりできて、可愛くて、若くて、男心を刺激する子だったら、NOアルコールでも大丈夫よぉ~♪」

「そ、そうなんですか!?お酒をあつかう世界も、多様化してるのですね・・・」

「そうなのよぉ~だから心配なのよぉ~ねぇーみーちゃん?」

「そうだな・・・」

「え?心配って・・・なんですか、瑞希お兄ちゃん?」

「おう!ここまで作戦練ったのに、瑠華って奴が、酒が飲めなかった場合が悲劇だろう?」

「悲劇とは真逆の顔で言わないで下さい!」



むしろ、すごくイキイキしてない!?



〔★修羅場を楽しむ表情だった★〕



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