彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「落ち着きなって、凛たん~『パステルカラー』は優良店だからさ。」

「優良なのに、悪人撃退向きの黒子ファイブの名前を出したじゃないですか!?」

「もぅ~凛ちゃんのそういう警戒心の少ない無垢(むく)なところが、かぁ~わぁ~いーいー♪だから困っちゃうのよねぇ~あたしの可愛い凛ちゃんに、リクエストカード渡すような雌だからねぇ~・・・!!・・・ひっぺがすか・・・」

「ひっぺがす!?ちょ、モニカちゃん!なにを!?なにを引っぺがす気!?」

「モニカ、化粧を落としを使う『すっぴんの刑』は良いが、皮膚までひっぺがすなよ。凛道の前でひっぺがすなら、化けの皮だろう。」

「解説をありがとございました、獅子島さん!そしてモニカちゃん!瑠華さんは軽い気持ちで僕にリクエストカードを渡したものだと思いますので、どうか根に持たないで、お怒りをお沈めくださーい!!」

「凛ちゃんがそこまで言うなら・・・・・・わかったわ。」

「わかって下さいましたか!?」

「ええ。『蝶のように舞い、蜂のように刺す』だけにするわね♪」

「全然わかってなーい!!それ、アメリカのボクシング選手のモハメド・アリさんの名言ですよね!?そのボクシングスタイルを表現した言葉をおっしゃる時点で、アウトなんですが!?」


〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
モハメド・アリ:ヘビー級のボクサーで、身体の大きなヘビー級では難しいとされた動き、『蝶のように華麗なフットワークと、蜂のように鋭い左ジャブを繰り出す』ボクシングスタイル、『アウトボクシング』を活用したことで『ヘビー級史上最速の男』と評された選手だよーん☆彡

アウトボクシング:ボクシングで戦う時に、対戦相手からのパンチが届かない長い距離をとりつつも、相手への攻撃の機会をうかがい、殴るチャンスが来た際には、素早く攻撃に転じることができるボクシングの戦術のことだよーん☆彡




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