彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





(なんか・・・カクテルについて、ここまで聞いて、聞かされて思ったのだけどれども・・・)

「もしかして――――――――・・・お酒と色っぽいことって・・・セットになりやすい関係ですか・・・・?」



自分で言ってて、意味が分からないとは思った。

だけど、お酒が絡むと、色恋もだけど、エッチな話が多く絡んでる気がした。

そんな私の質問に、一瞬固まったけど、すごくばつが悪そうな感じで、瑞希お兄ちゃんは答えてくれた。



「あ~・・・・まぁ、そうだな。酒の力を借りて告白するとかいうように・・・恥じる気持ちを消せるって言うか~」

「それ消しちゃうと、アルコールハラスメントが蔓延(まんえん)しませんか?」

「してるぞ。だから、アルコールハラスメントに関する法律ができたんだよな。」





〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
アルコール・ハラスメント:お酒を強要する、イッキ飲みさせる、意図的に酔いつぶす、お酒が飲めない人へ配慮しない、酔った上での迷惑行為など、お酒による人権侵害のことだよーん☆彡





「てか、ちょっと待って下さい!」


保健体育で習ったアルハラの定義をもとにして考えれば――――――――



「なんで、女性を酔わせるお酒について詳しいのですか!?まさか・・・!?現役時代に!?まさか!?瑞希お兄ちゃん!?みなさん!?」


百鬼はともかく、瑞希お兄ちゃんに限って、お酒を悪用するはずがない!!

再会してからはずっと、お側で瑞希お兄ちゃんを見てきたけど、百鬼みたいなマネはしない!!

他の方が・・・・烈司さんとモニカちゃん獅子島さんも、百鬼ほどひどくはないと思う・・・!

話を聞く限り、百鬼は真っ黒そうなだけど、瑞希お兄ちゃんは違うと思いたい!!



(アルコールの力を使わなくたって、瑞希お兄ちゃんはモテるでしょう!?私の惚れた瑞希お兄ちゃんは、ノンアルコールだったもん!!)



〔★凛の百鬼への信頼は低かった★〕



< 265 / 922 >

この作品をシェア

pagetop