彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「そいつなの?『GREAT STAGE』に紹介する子?」

「そ、そうなんだよね~ルノアちゃん!顔はともかく、胸があるから男ウケいいじゃん?」

「お前も胸あるじゃん?」

「え!?な!?ま、待って!あたしなんかまずいことした!?気に障ることしちゃってった謝ります!ごめんなさい!」

「ジョーダンだよ。でも、紹介するのは誰でもいいから。」



けだるそうな渕上の声が教室に響く。

室内は静まり返っている。

誰も声も、音もたてない。

それだけ渕上ルノアの力は強い。





「マジで、なんでもするの?」

「え!?」





そんな恐怖の対象が私を見ながら言った。





「マジで、何でもできるのかって聞いてんだよ?」

「は、はい!」





意味を理解しないまま、うなずいてしまった。

怖くて、とにかく怖かったのが理由。

私の問いに渕上は、小村を見ながら言った。





「借金には連帯保証人がいるじゃん。それの場合、だれでもイイでしょ?」

「え!?う、うん!もちろんもちろん!誰がいいかな、ルノアちゃんは!?」

「自分で考えらんないの、小村?」

「で、できる!できます!考えられるよぉ~!えーと・・・あ、そうだ!」





必死で誤った後で、いい考えと言わんばかりの口調で言った。





「菅原凛を使うのはどう!?ルノアちゃん、ムカついてるじゃん!?」

「え!?」





菅原さんを使うって・・・まさか―――――――!?





「ねぇ、出来るの?」

「えっ!?」





再び、渕上が私に声をかけてきた。





「小村があんたの借金を、菅原凛に肩代わりさせろって言ってるわけ。」

「そうだよ!菅原に肩代わりさせるってんなら、お前は見逃してやるよ?吉田都司子?」

「ええっ!?」

「出来るの?」

「・・・それは――――――」

「考えといて。」



その時は、YESと言えなかった。







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