彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「吾妻、凛から聞いてるぜ。今夜の集会で、単車がイカレたって?直せたんか?」
「ウッス!おかげさまで直せました。ご心配おかけしました!」
瑞希お兄ちゃんの問いに会釈する秀君。
しかし僕には、それよりも気になることがあったので聞いた。
「秀君、『俺達』って??僕と円城寺君と秀君なので、3つではないのですか??」
「凛君の疑問、正解な。4は、直った単車を磨いてる、うちの隊長の分だ。」
「なるほど!」
ちなみに秀君は、特攻隊長補佐をしている。
「それなら、数が合いますね!一緒に頼んであげるなんて、優しいです♪」
「ははは!ありがとな、凛君。」
穏やかな口調の秀君のおかげで、疑問が解決する。
興奮も少し落ち着いた。
そんな僕の前で秀君は語る。
「あの特隊(特攻隊長)にも、凛君ぐらいのしっかりさがあればなー・・・つまんねぇ単車の修理もしなかったのによ・・・。」
「そんなことないです、持ち上げすぎですよ!僕がしっかり指示を出していれば、秀君たちのバイクはあんなことにはなりませんでした!すみません・・・!」
「いやいや!凛君が謝ることないって。特攻隊長が乱暴にしたから、単車のネジがゆるんだわけだし。」
「ですが、お礼は言わせて下さい。特攻隊長の丹社の修理まで、君が手を貸してくれたこと、感謝してます。ありがとうございます。」
「まいったな~お礼言われるのもなー」
「けっ!つくづくお人よしだぜ!」
「円城寺君。」
「凛道が連れてきただけあって、迷惑な野郎だぜ!」
「よせよ、大河。凛君に当たるなよ。」
「いえ、それは構いません。ただし、僕が連れてきたは間違いです。ついてきたが正しいです。」
「似たようなもんだろうがっ!?」
「味噌とウンコは違うでしょう?」
「があー!!ああいえばこう言い、こういえばああ言い!!」
「そこはきっちり白黒つけないとだめです。」
〔★凛はどうでもいいことで、細かかった★〕