彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「大河、ほえるのはそこまでにしろ。つーか、凛!そんなに派手な単車の接触したのか?」
もだえる円城寺君をなだめながら、瑞希お兄ちゃんが僕に聞いてきた。
「えーと・・・そうですね・・・派手と言えば、派手ですが・・・」
なので、瑞希お兄ちゃんの問いに、できる限りありのままに答えた。
「パトカーに体当たりして、他のチームの特攻部隊を蹴散らして、ウィリーしながら刃物を持った半グレを小突いて、奪った他の族の旗を車輪に巻き込んだまま暴走して、居眠り運転の車の運転手を体当たりで起こして、それだけは出にやったので、ここに帰ってきた時に、単車のどこが壊れているか確認する際に、謝って車輪のネジを1本自分で破壊してしまったために、修理が必要な状態になってしまったのですよ・・・」
「自業自得かよ!?てか、そんだけ暴れてネジ1本の損害なのか!?」
「不思議ですよね~」
〔★ヤマトのバイクも強かった★〕
「てか、居眠り運転手はどうなった!?無事なのか!?」
「はい。事故る前に気がついて、停止する手助けをしたところで警察が来ましたので、後を任せて集会に戻りました。」
「マジかよ!?よくパクられなかったな!?」
「それが・・・居眠りではなく、何らかの病気で気を失ったらしいとつなぐがいいまして・・・近くにあった救急措置の機械・・・名前忘れましたけど、それで治療して救急車も呼んだんですよ。」
「マジかよ!?関山、医療知識まであんのか!?つーか、迷惑かけつつ、人命救助するとか、お前らの集会、ちょっと普通じゃねぇーぞ!?」
「奇遇ですね。僕も、今夜の集会は変わってると思いました。」
「ほのぼの言うなよ!?常識で考えろ!わかるだろう!?」
「わかりません。」
「はあ!?」
「僕、新米ヤンキーなので、まだヤンキー世界の常識を把握しきれていません。」
「そうだった!!わかんねぇーのもだし、オメーはそういう子だった!!となると、そうなるわな・・・!!」
〔★凜のつぶやき、瑞希は納得した★〕