彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



警察の取り調べは長引いた。

警察が来た時、渡瀬さんがあたしに付き添ってくれた。

渡瀬さんはあやめ姉を呼んだ。

事件の内容が内容だったので、同性同士の方がいいと判断してくれてのことだった。

渡瀬さんだけでなく、警察からも連絡がいったらしく、あやめ姉はあたしをみるなり泣きついてきた。





「無事でよかった!!」





そう言って、泣いて喜んでくれた。

唯一の味方を泣かせてしまったことで胸が痛んだけど、心配してもらえたことが嬉しかった。

龍星軍のことは内緒にして、警察の取り調べを受けた。

『GREAT STAGE』と共犯じゃないかと、疑われるんじゃないかと不安だったけど、最初から被害者扱いだった。

だからあっさりと、永山グレイトと『GREAT STAGE』への被害届を出せた。

そして、渡瀬さんに送ってもらう形で、あやめ姉と1度帰宅できた。

帰れたのは朝方で、睡眠をとってから、2度目の事情聴取を夕方から受けた。


そこでチョコちゃんに・・・凛道蓮に連絡してないことに気づく。





-るかさん!!一人だけ残していく形にしてすみません!連絡下さいね!-



(バカな子・・・)





あたしなんかを最後まで気にかけて





(あたしなんかのためにあんなに怒って、泣いて・・・・大泣きして。)





気づいたら、凛道蓮にLINEを送っていた。

送れば返事が来る。

関わりが続く。





(あんな良い子を、あたしなんかに関わらせちゃいけないのに・・・)

「バカね・・・・・。」

(バカなあたし・・・・・)





警察署の廊下の椅子で、一人つぶやいてから立ち上がる。

もうすぐあやめ姉が迎えに来る。





(外で待っていよう。)





そんな思いで外に出た時だった。






バウンバウン!!



「瑠華さん!!」

「え!?」







目の前にいた。





「瑠華さん、迎えに来ました!」





特攻服姿のバイクにまたがった凛道蓮がいた。








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