彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「坊や!?」
ギョッとする。
「――――――――――なにやってるのよ!?」
かけよりながら注意した。
警察署の前で、堂々と暴走族のかっこうできたら―――――――
「捕まるわよ!?」
「凛道蓮―――――――――――――――――!!!?」
直後、背後から雷のような罵声がした。
(あれはフジバラさん!?)
「特攻服姿で警察署にくるとはいい度胸だな!?」
「おじさんごめーん!見逃してください!」
親戚のおじさんに謝るように言うと、あたしを見る凛道蓮。
「瑠華さん、乗って!」
ヘルメットを差し出し、手招きする。
「待てコラ!!!?」
「もう・・・!」
後ろから危険(!?)も迫っていたので、ヘルメットを受けとりながら、凛道蓮の後ろに乗る。
「乗れました?」
「乗れてるわ!」
「じゃあ出発!」
バウーン、バウーン!
明るく言うと、軽快に発進するバイク。
「凛道蓮!!!!」
すごい罵声に、可愛い声でごめんなさーい!と返しながら笑う運転手。
(思わず乗っちゃったけど~)
「よくあたしのいる警察署がわかったわね?」
「あやめさんが教えてくれました。」
「え!?あやめ姉が!?」
「はい!それで、瑠華さんのお迎えを頼まれました。」
「はあ!?」
慌ててスマホを見る。
―瑠華ごめ~ん!凛道さんに、瑠華のお迎え交代してもらったからヨロシク♪―
可愛いスタンプ付きのLINEに、イラッとしてしまう。
(事後報告じゃないの!?)
「瑠華さん?僕がお迎えだと嫌でしたか?」
「嫌じゃないけ・・・いや、別にいいけど~はあー・・・」
不安げにこちらを見る子を怒れない。