彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「龍志は言ったもん。幸せになれって。だから・・・・私も龍志とは違う幸せを見つけるわ。」
「瑠華さん・・・・。」
「あたしは大丈夫。大丈夫だから―――――――――――――・・・・・!!」
私をまっすぐ見ながら、瑠華さんはつぶやく。
「抱きしめて・・・・!」
「――――――!」
迷うことなく、瑠華さんを抱きしめる。
「・・・大丈夫・・・瑠華さんは幸せになります・・・」
「やめて!『瑠華』って・・・・呼んで・・・!」
「瑠華さん?」
「ずっと、そう呼んで・・・!瑠華さんは、いや。瑠華って呼んで・・・!」
「・・・僕は、あなたより年下ですよ。」
「関係ない!瑠華って呼んで・・・!龍志に呼ばれていたよりもたくさん、たくさん!これからは、坊やが瑠華って呼んで!あいつの声を消して・・・・・・!!」
「・・・・わかったよ、瑠華。」
抱き寄せてギュッとすれば、相手も私の背中に両手を回してすがりついてきた。
「瑠華、瑠華・・・・・優しい瑠華、笑顔が似合う瑠華、面倒見のいい瑠華・・・瑠華、瑠華・・・」
「うっ・・・ふう・・・・ひっく・・・!」
「オシャレな瑠華、賢い瑠華、瑠華、瑠華、瑠華、真面目な瑠華、純粋な瑠華、瑠華、瑠華・・・」
「ひっく!えぐ!ひっ!」
「キレイな瑠華、小悪魔な瑠華、愛らしい瑠華、瑠華、瑠華、瑠華が1番素敵な女性だ・・・」
「ひっく!ひっく!うぅ・・・・」
腕の中で泣く年上の女性の幸せを願う。
硬派な『漢』として、恋する『女』として、鳴海瑠華さの幸せを願った。