彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)


「何でも言えよ、凛。必要なものとか、遠慮すんなよ?」

「本当に大丈夫です。ただでさえ、携帯電話の料金まで払ってくださっているのに・・・」

「あ!そうだ携帯!」


そこで再び、瑞希お兄ちゃんの表情が変わる。



「そうだった、そうだった!あぶねー!凛が言ってくれなきゃ、忘れるところだった!凛、携帯を出せ。」

「え?」

「俺が渡したオメーの携帯電話だよ。」

「あ、はい。どうぞ。」



言われるがまま、凛道蓮に用意して下さった携帯を瑞希お兄ちゃんへ渡す。


「おう。」


私から携帯を受け取ると、


「ほらよ。」

「え?」



瑞希お兄ちゃんは別の携帯を渡してきた。



「今日からこれ使え。」

「え!?み、瑞希お兄ちゃんと色違いのおそろいスマホ!?」

「食いつくところはそこかよ?一応・・・凛はキッズ携帯を卒業ってことだ。」

「なぜ急に・・・!?」



瑞希お兄ちゃんとのおそろいは嬉しいが、いきなりの変更に戸惑った。

そんな私の問いに彼は、複雑そうな表情で教えてくれた。


「いや、凛さ~・・・結構危険な目にあってるだろう?子供用の携帯だとよぉ、決められた場所にしか連絡できないとかで~不便じゃんか?つーか、俺らからしても不便だったんだよなー・・・だから、俺名義で普通の携帯を契約したから使えよ。」

「えええ!?毎月、いくらお兄ちゃんにお支払いすればいいですか?」

「ばか!俺が心配だから持たすんだぞ!?金なんかとるか!」

「でも!」

「いいから、お兄ちゃんに甘えろ!」

「・・・ありがとうございます・・・!」



瑞希お兄ちゃんのやさしさに胸がきゅんとする。

惚れなおしてしまう。



〔★凛の瑞希へのラブゲージが上がった★〕


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