彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)


「こんな素敵なプレゼントを頂けるなんて・・・」

「あん?プレゼント?」

「そうですよ!」

「・・・そう感じるのか?」

「え?違うんですか?」

「いや、俺は自衛のための防犯グッズ的な意味で用意したから・・・そうか、プレゼントか・・・」

「大事に使いますね♪」


ガシ!

(え?)



そう宣言したら、強く肩をつかまれた。

思わず相手の顔を見れば、真摯な目でジッと私を見ていた。



「スマホよりも、テメーの命を大事にしてくれよ、凛?」



無表情なのに、怒っているような、笑っているような、泣いているような、困っているような、照れているような・・・そんな顔だった。



「もちろんですよ。」



そんな相手に、すごく自然に即答できた。



「僕は絶対に死にません。あなたとの約束だけは、どんなことがあっても守りますよ。真田瑞希様?」

「・・・わかってればいいんだけどよ。」



呆れるようにつぶやく顔は、とてもはかなげだと色っぽい。

男性にセクシー破片かもしれないけど、見惚れてしまうのだから仕方ない。





「・・・凛、最近映画見たか?」

「え?いえ・・・・・・今年は見てないですね。」



突然変わった話題に、戸惑いながらも答える。

元々、勉強時間優先の家庭方針なので、映画はレンタルが中心。



(それに加え、現在は龍星軍の総長もしてるから時間がないのよね~)


「そっか。じゃあ、今から一緒に見に行くか?」

「え!?」



瑞希お兄ちゃんからの突然の映画のお誘い。


(嬉しい!行きたい!)


行きたいけれど――――――


「行きたいですが・・・今日はお店を開けるのですよね?」

「だから、店を開ける時間までに戻ればいい。今からなら、映画1本は普通に見れる。ただし、それまでに見て帰れる映画に限られちまう。凛が見たい映画を見せてやれねぇかもしれねぇけど・・・それでもいいか?」

「瑞希お兄ちゃんとならなんでもいいですっ!!行きましょう!!」

(なによりも、2人っきりになれるところが重要!)



〔★映画の内容はどうでもいいらしい★〕


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