彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「あたし・・・・あのヘルメットマンに、心当たりがあるかも・・・・・」
「え!?知り合いですか!?」
「『もしかしたら』、よ?これで、今回のお礼になるかわからないけど―――――――――」
「教えて下さい!!」
お願いする私に、瑠華さんが口を開く。
「あのバイク・・・」
「バイクが何です!?ヘルメットマンさんを知ってるんですか!?」
「そう名乗ってるの?」
「いいえ!一言もしゃべりませんので、こちらで命名しました!」
「もっと、カッコいい呼び名にしてあげなさいよ!って、そうじゃなくて!!」
ハーとため息をつくと、周囲を気にした後で、私を見ながら言った。
「彼の乗ってるバイクのプラグね・・・見たことがあるの。」
「プラグなら、僕も知ってますよ?百鬼さんが見せてくれます。」
「普通のプラグならね!!あたしが言いたいのは――――――・・・・あれ、オーダーメイドよ?」
「オーダーメード!?」
「そう・・・・前に、不動産会社の会長に連れて行ってもらった、パーティー会場で見たバイクに似ていて・・・」
「え!?展示してたんですか!?」
「駐車場よ!帰りの車に乗る時に・・・お酒も飲んでたし、1度目にしただけだから自信ないんだけど・・・・」
「か、顔は!?乗ってる人を見たんですね!?」
「顔は見てないし、バイクに置いてたヘルメットも違ったわ。でも、あのバイクは似てるのよ。」
声を潜めながら、さらに瑠華さんはしゃべる。
「一緒にいた会長が、そのバイクに乗ってる人のことと、プラグがオーダーメイドだって言うから覚えてたの。」
「誰です!?どこのどなた様です!?」
「シルバー社ってわかる?」
「シルバー社?」
「日本有数の機器メーカー。」
「え!?あの有名な大企業!?」
「あなたがいうヘルメットマンのバイク・・・・そこの社長の単車と同じだった。」
「社長のバイクと!?」
ヘルメットマンさんのバイクが同じ!?
(つまり、同一人物!?)
「そんな方がなぜ、僕を助けてくれるのでしょうか・・・?」
予想もしてなかったことに、思わず聞き返す。