彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「俺達は兄弟だ。俺は、身内だと思ってる。だから・・・・凛の親が凛に何をやってるのか気になる。心配だ・・・!」
「大丈夫ですよ。慣れてます。」
「・・・・・・そういう返事をするから、余計に心配なんだよ・・・・・!!」
そうつぶやくと、ギュッと私を抱き寄せる。
「・・・・そんな顔しないで下さい・・・・」
「・・・どんな顔だってんだよ?」
「笑顔じゃない。」
「・・・・・・・ばーか・・・・・。」
ばかと言われたが、ショックは受けない。
さらに強く抱きしめられたから。
「僕は・・・瑞希お兄ちゃんに好かれてると思っていいの?」
「その通りだから、うぬぼれろ。」
愛しい人からの返事に全身がゾクゾクした。
彼が私を、『凛』という存在を大事に思ってくれていることに幸せを感じる。
見せてはいけない、見せてはいけない、悪い笑みが浮かぶ。
「・・・大好きだよ、瑞希お兄ちゃん。あなたには、この世で一番、幸せになってほしい。」
本当に本当に、私が幸せにしたい。
大好きで大好きで、ずっと探し続けてやっと会えた。
ウソで塗り固めた凛道蓮を演じてでも、貴女の身近にいたい。
「ばかやろう!それは俺のセリフだ!!・・・凛のせいで、俺も立派なブラコンだぜ・・・!」
「ぷっ!ふふふ・・・!」
拗ねたように言う相手に、思わず噴き出した。
「笑い事かよ・・・?」
「だって・・・ふふふ・・・」
ムスーとしながら、頬を染でいる相手に伝える。
「僕の方が好きすぎるのに・・・何言ってるんだろうと思って。」
「ああん!?俺の方が強く思ってるに決まってんだろう!?」
「僕です。」
「俺だ!」
「ぼーく!です!」
「おーにーちゃーんーです!」
互いに譲らず、にらみ合う。
しかし、それは一瞬で終わる。