しあわせ食堂の異世界ご飯6
 ふたを開けてみれば、皇妃になれて、料理人をすることも許され、果ては潤沢な資金で料理用の魔法具の開発や魚類の養殖に取りかかったりすることができるかもしれない。
(……までは、言いすぎかもしれないけど)
 アリアはすうっと大きく息を吸って、前を見る。

「たまにお忍びで料理を作りにくるので、そのときはよろしくお願いします!」

 なんて、堂々と宣言をしてしまった。
 これにはみんなが拍手喝采で、「待ってるぞー!」と温かい声をかけてくれた。
 これからはカミルとエマのふたりで切り盛りをしていくことになるが、もう料理に愛想をつかされて閑古鳥が鳴くことはないだろう。
 アリアも、ここへ料理をするために公務を頑張れそうだと思う。もちろん、一番はジェーロのために頑張るのだが。

 こうして、しあわせ食堂は笑顔のあふれる温かな場所になった。

【完】
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