会長候補はSweets☆王子!?


 生徒会室は、昇降口を挟んだ南棟1階の角になったスペース。

 入り口の扉は、他の教室や化学準備室、家庭科室なんかと違って、すりガラスや窓が付いていないので、外から中の様子を窺い知ることは出来ません。


「……あたし、絶対嫌だからね!?」

「往生際が悪いなあ。真希ったら。
 いいじゃん? 楽しそうじゃん、生徒会長の推薦人なんて、特にこのチョイ悪イケメン王子・池永隼人君の推薦人になれるなんて、そうそうないよ」

「そうそう、ないよ! だから、喜べよ。チーマキちゃん」


「お二人とも、おバカなんですか!?」

 あたしは、声をなるべく落として罵倒してやります。

「うんうん、バカバカ」と涼香ちゃん。

「バカはバカでも、愛されるバカだ(ドヤ)」

 池永君は、胸を反らしながらムカつくリアクションをフルモードです。

 あたしは、彼のことをフルボッコにしてやりたいです!


「……ん? 中で誰かの話し声が聴こえてくるよ」

 そう言うと、涼香ちゃんは大きな扉の前にしゃがみこみ、ポケットから何やら不思議な、見覚えのある物体を取り出しました。

「そ、それは?」とあたし。
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