会長候補はSweets☆王子!?
「……」

「……//////」


 沈黙の中で、次第に商業施設リバーウォーク越しの一級河川・紫川がライトアップされ、パープルのスポットライトやシーリングライトが曲線を描くのが確認されます。

 あたしも彼も、何も言葉を発せずにそれをボーッと見てるようです。


「「あ、あのっ」」

 二人同時に口を開き、そして「「どーぞ、どーぞ」」

 何を言おうとしたのか、お互い分からないまま譲り合うのがシュール。


「矢田部さんから、どうぞ。レディ・ファーストだよ」


 そう言ってウインクする、林君の端整な横顔が、今度はバーミリオンに変化した照明で、ドキッとする程の色っぽさです。


「は、はい。ありがとうございます。
 あのー、ええと……林君って、ご趣味は?」

 
 ああ! これじゃあまるで『お見合い』の質問だ。

 でも、嫌な顔一つせず、優しく答えてくれました。


「そうだなあ……今凝ってるのは、やっぱり市場分析かな」

「シジョウ・ブンセキ?」

「そう。市場分析。
 経済学の見地から、貿易や商取引の品物と社会情勢の動向を見極めて、それで株価やマーケット指数を読み解くんだ。分かる?」

「いいえ! 全然!!」
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