追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
これを三日前に、ノアール様から初めて聞かされた時は、驚きと衝撃に目頭が熱くなった。ノアール様の手前、意地でも涙は零さなかったけれど、なんとしても力になろうと胸に誓った。そうして私は、ノアール様の三度の食事を作ることを、国王様に願い出たのだ。
菓子職人として招かれた私が食事まで担おうとするのは、明らかな越権行為で、ノアール様の食事作りに心を砕く料理長らの顔を潰すことになるとわかっていた。しかし、ノアール様の窮状を知ってしまったからには、静観などできなかった。
有難くも国王様からは快諾をもらい、私は現在、ノアール様に運ぶ三度の食事と午前午後の二回のおやつ、全ての調理を担当させてもらっていた。美味しそうにシチューを頬張るうしろ姿を見れば、その毛艶が日に日によくなってきているのは一目瞭然。私は安堵の息を吐きながら、五日前のノアール様との初対面から、今日に至るまでの一連の出来事に思いを馳せた――。
ラファーダ王国到着の翌日。
朝食が済むと一番に、私はクロフの案内でノアール様の寝室を訪れた。
「申し訳ないが、私は朝議があるのでこれで失礼します」
菓子職人として招かれた私が食事まで担おうとするのは、明らかな越権行為で、ノアール様の食事作りに心を砕く料理長らの顔を潰すことになるとわかっていた。しかし、ノアール様の窮状を知ってしまったからには、静観などできなかった。
有難くも国王様からは快諾をもらい、私は現在、ノアール様に運ぶ三度の食事と午前午後の二回のおやつ、全ての調理を担当させてもらっていた。美味しそうにシチューを頬張るうしろ姿を見れば、その毛艶が日に日によくなってきているのは一目瞭然。私は安堵の息を吐きながら、五日前のノアール様との初対面から、今日に至るまでの一連の出来事に思いを馳せた――。
ラファーダ王国到着の翌日。
朝食が済むと一番に、私はクロフの案内でノアール様の寝室を訪れた。
「申し訳ないが、私は朝議があるのでこれで失礼します」