追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
 クロフは私とノアール様を引き合わせると、慌ただしく朝議に向かっていった。
「あなたがアイリーンだね!?」
「はい。初めましてノアール様、アイリーン・オークウッドと申します」
 初対面を果たした御年十歳のノアール様は、目が眩むような美少年だった。
 抜けるような白い肌に、クロフと同じ宝石みたいな紫の目、形のいい唇に、スッと通った鼻筋、背中に流れる黒髪も絹糸のように滑らかで、とにかくノアール様は全てにおいて非の打ちどころのない完成された美貌をしていた。
 ただし、その体は華奢を通り越して病的に細く、頬にも血色は感じられない。クロフから聞いていた通り、満足に食べられていないのだろうと察せられた。
「お兄様にあなたの作ったクッキーを貰ってから、ずっとあなたに会えるのを楽しみにしていたよ!」
 クッションを背もたれに、ベッドヘッドに半身を起こしたノアール様は、笑みを浮かべてこんなに嬉しい言葉をくれる。
「私も、お会い出来て嬉しいです。ずっとノアール様とお会いできるのを楽しみにしておりました」
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