追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
なにを隠そうこの瞬間、私は令嬢らに取り囲まれながら、不当に虐げられた悪役令嬢時代を懐かしく思い返していた。
とはいえ、ノアール様の朝食を担う私の朝は早いのだ。あまり長くここで油を売っていては、明日の朝、起きられなくなってしまう。
早々に退散してもらいたいところだが、さて、どうしたものか……あ!
ピンと閃いた私は、おもむろにポケットを漁る。そうしてお目当ての物を掴むと――。
「あーっ! あそこ!」
廊下の窓をビシッと指差して叫んだ。
「え!?」
「なんですの!?」
令嬢らがこぞって窓に目線を向けている隙に、私は手に掴んだそれを、令嬢らの足もとにポイポイッと放った。
「ちょっとあなた! 窓の外がなんだって言うんですの!?」
「いえ、月が綺麗だなぁと」
「っ、ふざけるのもいい加減になさい!」
「馬鹿にして!」
私の答えに令嬢らはいきり立ち、すっかり冷静さを失っていた。
……ほんとにもう、わかりやすいんだから。
私は内心で嘆息しつつ、続くもう一芝居に備えて、スゥっと大きく吸い込んだ。
「あーっ! 足もとに、いる――っ!」
「もう同じ手にはのりませんわよ!」
とはいえ、ノアール様の朝食を担う私の朝は早いのだ。あまり長くここで油を売っていては、明日の朝、起きられなくなってしまう。
早々に退散してもらいたいところだが、さて、どうしたものか……あ!
ピンと閃いた私は、おもむろにポケットを漁る。そうしてお目当ての物を掴むと――。
「あーっ! あそこ!」
廊下の窓をビシッと指差して叫んだ。
「え!?」
「なんですの!?」
令嬢らがこぞって窓に目線を向けている隙に、私は手に掴んだそれを、令嬢らの足もとにポイポイッと放った。
「ちょっとあなた! 窓の外がなんだって言うんですの!?」
「いえ、月が綺麗だなぁと」
「っ、ふざけるのもいい加減になさい!」
「馬鹿にして!」
私の答えに令嬢らはいきり立ち、すっかり冷静さを失っていた。
……ほんとにもう、わかりやすいんだから。
私は内心で嘆息しつつ、続くもう一芝居に備えて、スゥっと大きく吸い込んだ。
「あーっ! 足もとに、いる――っ!」
「もう同じ手にはのりませんわよ!」