追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
……そう。こんなにピカピカに掃除の行き届いた宮殿の床に”黒いそれ”の襲来なんて、まず普通に考えてあり得ない。
しかし、すっかり頭に血が昇った彼女たちは、勝手にそれらしいなにかを連想し、逃げていったのだ。
「さて、悪役令嬢時代にみっちり鍛え上げられた私に、彼女たちがどこまで食い下がってこられるか、お手並み拝見といきますか。……っと、いけない。早く部屋に帰って寝支度をしなくっちゃ」
私は拾い上げたブラックカルダモンをポケットに押し込むと、宛がわれた客間に向かって足早に歩きだした。
――コンコンッ。
私が寝支度を整えて、カルダモンティーを入れながら就寝前の寛いだひと時を過ごしていると、外から扉が叩かれた。
「はい、どうぞ」
私の返事を受け、扉がゆっくりと開かれる。
「失礼します」
来訪者は、クロフだった。
「夜分にすみません。けれど、どうしてもあなたに一言お礼が言いたかった」
「お礼、ですか? ……あ、よかったら一緒にお茶をいかがですか? 今、ちょうど入れていたんです」
しかし、すっかり頭に血が昇った彼女たちは、勝手にそれらしいなにかを連想し、逃げていったのだ。
「さて、悪役令嬢時代にみっちり鍛え上げられた私に、彼女たちがどこまで食い下がってこられるか、お手並み拝見といきますか。……っと、いけない。早く部屋に帰って寝支度をしなくっちゃ」
私は拾い上げたブラックカルダモンをポケットに押し込むと、宛がわれた客間に向かって足早に歩きだした。
――コンコンッ。
私が寝支度を整えて、カルダモンティーを入れながら就寝前の寛いだひと時を過ごしていると、外から扉が叩かれた。
「はい、どうぞ」
私の返事を受け、扉がゆっくりと開かれる。
「失礼します」
来訪者は、クロフだった。
「夜分にすみません。けれど、どうしてもあなたに一言お礼が言いたかった」
「お礼、ですか? ……あ、よかったら一緒にお茶をいかがですか? 今、ちょうど入れていたんです」