追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
 ……え? 窓になにかが張り付いてって、いったいどういうこと……?
「大丈夫ですから、あなたはここにいてください」
 クロフは握っていた私の手をそっと解くと、安心させるように肩をトントンッと叩き、ひとり窓に向かう。
 そうして少し乱暴な手つきでカーテンを引くと、勢いよく窓を開け放った。
 そのままクロフは窓から身を乗り出すようにして、しばらくなにかやっているようだった。
「……ねえクロフ、もしかして、窓になにかいた? まだいるの?」
 恐る恐るクロフの背中に問いかけた。
「もう、いなくなりました。どうやら大型の動物が誤ってぶつかるかなにかしたようです」
 クロフは振り返り、整然と告げる。
 ……え? 二階の窓に動物って……あ、きっと鳥のことを言っているのね。
 一瞬疑問に思ったけれど、すぐに鳥のことだろうと思い至った。
「そう、とにかく窓が無事でよかったわ」
 私は窓を脅かす脅威が去ったことに、ホッと安堵の息をついた。
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