追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
 ギリギリで窓枠を抜けたプリンスは、私の眠るベッドに一直線に駆けてくる。そのままボフンッと乗っかられば、彼の重みを受けて、スプリングに富んだキングサイズのベッドが、ぐわんぐわんと波打った。
 寒かった体が、モフモフの温もりに包まれて、一瞬でほっこりと綻んだ。
 きゃ~、プリンス~!! 久しぶりね、あなたに会えて嬉しいわ! ずっと、あなたがいなくて寂しかったのよ! 会いたかったわ!!
 私とプリンスはひしと抱き合って、再会を喜び合った。
 当然、プリンスからの言葉はない。けれど、プリンスは萌ゆるグリーンの瞳を輝かせ、私の頬といわず鼻先といわず、ペロペロと舐めて再会の喜びを全身で表現した。
 ふふふっ。くすぐったいわ!
 私とプリンスは大きなベッドに、縺れ合うように転がった。
 私に覆い被さったプリンスが、大きめに空いたネグリジェの襟ぐりに鼻先を寄せたと思ったら、鎖骨から胸もとにかけてペロリと舐める。
 やんっ、ずるいわよプリンス!
 私はお返しとばかりに、くるんっとプリンスを下にして乗っかると、一番やわらかでふわふわの、プリンスの首もとにバフンッと顏を埋める。
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