追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
 ……は、はわぁあ~。なんて、幸せモフモフ天国! 夢なのに、このリアルな感触は、いったいなにごと――!
 体温は急上昇し、はふはふと息があがる。
 私はプリンスの首に埋めた顔をぐりぐりし、もふもふもふーっとやわらかな感触を堪能した。
 う、う、うわぁあああああ~っっ!
 久しぶりのモフモフ天国は、まるで脳髄からとろけていくような、この世ならざる幸福感で私を包み込んだ。
 モフモフ幸せバロメーターは、すでに振りきれる寸前だ。
 ……あぁ、これ以上は幸せすぎて、もうだめ。
 ところがだ、幸せに果てなんてないのだと、私はこの後身をもって知らされる。私にそれを教えるべく、扉から新たなモフモフの影が迫っていた――。
「ガオンッ!」
 え?と思った時には、巨大な黒いモフモフが私とプリンスに向かって、ダイブで迫った。
 ベッドが黒モフの重みを受けてボッフンと沈み、再びぐわんぐわんと波打つ。突然の黒モフの登場に、私とプリンスは呆気に取られて固まった。
 その隙に、黒モフはプリンスから奪うように私を胸に掻き抱いた。ウエストには黒いモフモフの前足が回り、頬をモフサラの黒い体毛が擽る。
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