追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
 私は白黒モフモフに挟まれて、極上の眠りの世界を揺蕩った――。


 白黒モフモフに挟まれて眠る幸せな夢で目覚めた翌朝は、身も心も軽かった。
 ……ふふふ。白黒モフモフ天国なんて、夢とはいえなんて贅沢!
 幸せな夢のおかげで調理もグンッと捗って、早々に、昨日ノアール様に触れ込んでいた「とびきり体に優しくて美味しい朝食」が作り上がった。
 ……うん! いい出来だわ!
 目の前の特製玉子雑炊は、決して贅沢な一品ではないけれど、朝の体に染み込む優しい一品だ。
 人参、シイタケ、ネギといった沢山の具材と一緒にお米を昆布出汁で煮込み、溶き卵で仕上げた優しい味わいは、体調が優れない時にも最適だ。さらに今回は、体が温まるように生姜も少し加えている。まだ胃腸の調子が本調子に戻らないノアール様にこそ、食べて欲しい料理だった。
 私はほかほかと温かな湯気を立てるトレイを手に、ノアール様の自室のドアを開いた。

 ノアール様がスプーンでひと口頬張って、ふわりと頬を綻ばせる。
「わぁ、美味しい」
 ……よかった! ノアール様の口にも合ったようで、私はホッと安堵の息をついた。
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