追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
「よかったです。少しあっさりして感じるかもしれませんが、ノアール様は長く食事量が落ちていましたから、重たい食事では胃がびっくりしてしまいます。特に、朝は尚更ですね。もちろん、これから段々とボリュームはあげていきますから」
「うん!」
 ノアール様は嬉々として頷いてスプーンでもうひと掬いすると、ふた口目を頬張った。
 ……そうなのだ。私にとって更に嬉しいことに、ノアール様は現在、スプーンを手に人型で食事をしている。
 目まぐるしい変化をみせるノアール様に、私は嬉しい思いで頬を緩ませた。
「すごく優しい味なんだけど、後味は少しだけスパイシーだよね。なんだか体の内側から、ぽかぽかしてきたみたい。……なんだろう?」
 あらかた食べ終えたところで、ノアール様が紅潮する頬を手でパタパタと仰ぐ仕草をしながら、小首を傾げてみせた。
「ふふふ。それは生姜です。生姜はピリッとした刺激があって、体温を上げてくれる食材です」
「へぇ。生姜って、美味しくって優秀なんだね」
 ノアール様は感心した様子で頷くと、大きく口を開け、残る雑炊を頬張った。
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