追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
万が一にも、四メートルの毛むくじゃらが外壁に張り付いているのを見られては大問題だが、俺は疾風のごとき速さで駆けることができ、かつ、五感に優れている。要するに、人の気配を察知したら、速攻で逃げればいいのだ――!と、これに気付いてから、俺はほとんどの時間を、宮殿の外壁、窓、ベランダ等々ありとあらゆる場所に張り付いて、アイリーンを見守っていた。
これにより、プリエーラがアイリーンに投げた濡れ雑巾を払い落し、足を引っかけようとして張っていた紐をちょん切り、落とし穴を埋めることに成功しているのだから、俺はなかなかにいい仕事をしているのだ。
そしてこの見守りの最中、俺は意図せず、母の死に関するノアールの告白を聞くこととなり、奴の変化もこの目で見て知っていた。
……それにしても、ノアールは、「幾日も経たずに、ほぼ完璧に変化をマスターした」と言っていたな……うぬぬぬぬ。
ノアールの先の言葉を思い返せば、思うところはありまくりだ。しかし現在、俺の気がかりは別のところにあった。これも外壁に張り付いていたおかげで気がついたのだが、昨夜、バーモン侯爵家の使者が、プリエーラの元を訪ねているのだ。
これにより、プリエーラがアイリーンに投げた濡れ雑巾を払い落し、足を引っかけようとして張っていた紐をちょん切り、落とし穴を埋めることに成功しているのだから、俺はなかなかにいい仕事をしているのだ。
そしてこの見守りの最中、俺は意図せず、母の死に関するノアールの告白を聞くこととなり、奴の変化もこの目で見て知っていた。
……それにしても、ノアールは、「幾日も経たずに、ほぼ完璧に変化をマスターした」と言っていたな……うぬぬぬぬ。
ノアールの先の言葉を思い返せば、思うところはありまくりだ。しかし現在、俺の気がかりは別のところにあった。これも外壁に張り付いていたおかげで気がついたのだが、昨夜、バーモン侯爵家の使者が、プリエーラの元を訪ねているのだ。