追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
 すぐに後を追ったが、プリエーラの居室は窓のない内部屋で、あいにくと使者と彼女の会話を聞くことは叶わなかった。
 だからバーモン侯爵家からプリエーラに対し、なにか具体的な指示があったのか、本当のところはわからない。けれど、アイリーンも危惧したとおり、バーモン侯爵家はノアール暗殺を諦めてはいないだろう。どのような手段で狙ってくるか、わかったものではないぞ……。
 俺が今後の対策に考えを巡らせていると、アイリーンがノアールが空けた皿を手に、部屋を出て行くのが見えた。
 ……お、アイリーンが厨房に移動するようだ。俺も厨房の外壁に、移動開始だ!
 俺が考え事を一時中断し、アイリーンの後を追って外壁を移動していると、突然、目の前の窓がガラリと引き開けられた。
 っ、うわぁっ!?
 そこは今まさに、俺が次に前足を掛けようとしていた窓枠で、掴まりどころを失った前足がスカッと宙を切る。バランスが崩れ、あわや地上三階から転落かと思われたが、間一髪、持ち前の身体能力で回避した。
 ……これはかなり、危なかったぞ!
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