追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
そうかと思えば、次の瞬間、ペチンと頭を叩かれた。それ自体にダメージはなかったが、俺は驚きに目をパチパチと瞬いた。
「それは前王妃様を偲んで用意した菓子類が入っているんですのよ! お前のエサではありませんことよ! ……ノアール殿下、差し出がましいようですが、ペットの躾がまるでなっていないようですわ!」
……どうやら俺は、バスケットの中の菓子を狙う、躾の悪いペット認定をされているらしかった。
プリエーラは、愕然と立ち竦む俺からノアールに目線を移すと、なおも言葉を続けた。
「私の父は保健省の代表も兼ねております。もし、どうしても手に余るようでしたら、ご相談くださいませ。檻や拘束具の貸し出しはもちろん、その他のご相談にも応じられますわ」
……その他の相談が示すところに思い至れば、意思とは無関係にぞわわっと身の毛がよだった。
「待って、プリエーラ! この子の躾がなっていないなんて、あるわけないわ! ひどいことを言って、この子に謝ってちょうだい!」
アイリーンが踵を返そうとするプリエーラに声をあげた。
「では、今の行動はどう説明するんですの?」
「それは……」
「それは前王妃様を偲んで用意した菓子類が入っているんですのよ! お前のエサではありませんことよ! ……ノアール殿下、差し出がましいようですが、ペットの躾がまるでなっていないようですわ!」
……どうやら俺は、バスケットの中の菓子を狙う、躾の悪いペット認定をされているらしかった。
プリエーラは、愕然と立ち竦む俺からノアールに目線を移すと、なおも言葉を続けた。
「私の父は保健省の代表も兼ねております。もし、どうしても手に余るようでしたら、ご相談くださいませ。檻や拘束具の貸し出しはもちろん、その他のご相談にも応じられますわ」
……その他の相談が示すところに思い至れば、意思とは無関係にぞわわっと身の毛がよだった。
「待って、プリエーラ! この子の躾がなっていないなんて、あるわけないわ! ひどいことを言って、この子に謝ってちょうだい!」
アイリーンが踵を返そうとするプリエーラに声をあげた。
「では、今の行動はどう説明するんですの?」
「それは……」