追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
ノアールがあげた疑問の声に、事前に聞かされていないからこそ『緊急整備』なのだろうと思ったが、「本当にやっているのか」という部分に関しては、俺も少し気になっていた。それというのも、大橋まではまだ少し距離があったが、人々の賑わいが俺の耳には届いていたからだ。
「間違いございません――! たった今、大橋は封鎖され、緊急整備が始まりました」
ノアールのこの質問には目の前の護衛官ではなく、もうひとりの護衛官が大橋の方向から駆けてきて、あがった息のまま答えた。
「実際に大橋に行き、状況を確認してまいりました。なんでも、ごく小さな亀裂が見つかったそうで、関係者の間でもその緊急性について意見が割れ、封鎖のタイミングを巡ってずいぶんと揉めておりました。結局、安全性を最優先とすることで合意し、つい先ほど封鎖の運びとなりました。周知が不十分であったため、大橋周辺では観光客が混乱しております」
息せき切って告げられる護衛官からの最新情報に、大橋の状況を疑う余地はなかった。
「間違いございません――! たった今、大橋は封鎖され、緊急整備が始まりました」
ノアールのこの質問には目の前の護衛官ではなく、もうひとりの護衛官が大橋の方向から駆けてきて、あがった息のまま答えた。
「実際に大橋に行き、状況を確認してまいりました。なんでも、ごく小さな亀裂が見つかったそうで、関係者の間でもその緊急性について意見が割れ、封鎖のタイミングを巡ってずいぶんと揉めておりました。結局、安全性を最優先とすることで合意し、つい先ほど封鎖の運びとなりました。周知が不十分であったため、大橋周辺では観光客が混乱しております」
息せき切って告げられる護衛官からの最新情報に、大橋の状況を疑う余地はなかった。