追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
「まぁ、困りましたわ。けれど、橋を渡れないのですから仕方ありませんわね。皆さま、残念ですが、今日の慰霊ピクニックは中止といたしましょう」
「あら残念。けれど、こればっかりは……」
「では、王宮に戻りましょう」
プリエーラが嬉々として中止を宣言すれば、令嬢らも即座に賛同し、くるりとターンして来た道へと踏み出した。
プリエーラや令嬢らの態度に思うところは多々あれど、現実問題、橋が渡れないのだから、アムルの丘に行く術がなかった。
……やはり、中止するしかないのか。
ノアールは俺の隣でガックリと肩を落とし、斜め向かいに立つアイリーンは困惑気味にプリエーラたちの背中と大橋の方向を交互に見つめていた。
「あの、もしよろしかったら、吊り橋を使われてはいかがでしょうか?」
その時だ、最初にノアールに問題を指摘した護衛官が、遠慮がちに声をあげた。
「え? 吊り橋って?」
ノアールが、小首を傾げて問い返す。
俺も、吊り橋というのは初耳だった。
「あら残念。けれど、こればっかりは……」
「では、王宮に戻りましょう」
プリエーラが嬉々として中止を宣言すれば、令嬢らも即座に賛同し、くるりとターンして来た道へと踏み出した。
プリエーラや令嬢らの態度に思うところは多々あれど、現実問題、橋が渡れないのだから、アムルの丘に行く術がなかった。
……やはり、中止するしかないのか。
ノアールは俺の隣でガックリと肩を落とし、斜め向かいに立つアイリーンは困惑気味にプリエーラたちの背中と大橋の方向を交互に見つめていた。
「あの、もしよろしかったら、吊り橋を使われてはいかがでしょうか?」
その時だ、最初にノアールに問題を指摘した護衛官が、遠慮がちに声をあげた。
「え? 吊り橋って?」
ノアールが、小首を傾げて問い返す。
俺も、吊り橋というのは初耳だった。