追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
へっぴり腰で、ゆっくり過ぎるくらいゆっくりと慎重に進む俺の姿に、アイリーンがクスリと小さく笑みをこぼした。目にしたその微笑みの可愛さにビクンと体が跳ね、俺は思わず、あげていた片足をドンッと踏み下ろしてしまった。
「きゃっ」
吊り橋が激しく揺れ、アイリーンから小さな悲鳴があがる。
「もう、いやぁあ!」
「いい加減にしてくださいませ!」
前を行くプリエーラたちからも、悲鳴とも怒声ともつかない声があがった。
「もう辛抱堪りませんわ! お父様に言いつけて、絶対に保健省行きにしてやりますわ!」
そんな怒声のひとつに、毛がぞわわっと立ち上がる。
……仮にも王子のペットである俺を、勝手に保健省には連れて行けないはずだ。しかし念の為、今後は背後に少し気を配ろうと思った。
その時だ、突然吊り橋を大きな衝撃が襲う。
うしろか!?
振り返った俺の目に飛び込んだのは、吊り橋の接続部分のロープに大斧を振り下ろす護衛官たちという、あまりにも予想外の光景だった。
「きゃっ」
吊り橋が激しく揺れ、アイリーンから小さな悲鳴があがる。
「もう、いやぁあ!」
「いい加減にしてくださいませ!」
前を行くプリエーラたちからも、悲鳴とも怒声ともつかない声があがった。
「もう辛抱堪りませんわ! お父様に言いつけて、絶対に保健省行きにしてやりますわ!」
そんな怒声のひとつに、毛がぞわわっと立ち上がる。
……仮にも王子のペットである俺を、勝手に保健省には連れて行けないはずだ。しかし念の為、今後は背後に少し気を配ろうと思った。
その時だ、突然吊り橋を大きな衝撃が襲う。
うしろか!?
振り返った俺の目に飛び込んだのは、吊り橋の接続部分のロープに大斧を振り下ろす護衛官たちという、あまりにも予想外の光景だった。