追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
「ばあさんや! もういい時間だ、そろそろ帰るぞ!」
プリンスをジトリと睨みながら、おじいさんがおばあさんの腕を引く。
「じいさん、よかったら先に帰っとくれよ。あたしゃ、もうちょっとこれといるよ。おぉ、ここが気持ちいいか?」
「クゥ~ン」
おばあさんは、おじいさんに目もくれずに答え、膝にのっけたプリンスの首もとをモッフモッフとモフった。
……首のところは、一番やわらかで、ふわふわで、私の大好きなところ。
おばあさんは、そんな一番いいところをモフって相好を崩し、プリンスはますますデレデレととろける。
っ! 胸にツキリと痛みが走った。
「シーラさん、予想以上の売れ行きで蜂蜜が切れそうなので、すみませんが私、ちょっとお使いに行ってきます」
テラスから顔を背けると、私はシーラさんに残り僅かになった蜂蜜瓶を示しながら告げた。
「あら、ほんとね! だけど山頂の養蜂場までは道が悪いわ、気をつけてね」
「はい! いってきます」
私はバスケットを手にカフェを飛び出した。
「おいアイリーン、お使いか?」
私の外出に気付いたルークが駆け寄って来て問いかけた。
プリンスをジトリと睨みながら、おじいさんがおばあさんの腕を引く。
「じいさん、よかったら先に帰っとくれよ。あたしゃ、もうちょっとこれといるよ。おぉ、ここが気持ちいいか?」
「クゥ~ン」
おばあさんは、おじいさんに目もくれずに答え、膝にのっけたプリンスの首もとをモッフモッフとモフった。
……首のところは、一番やわらかで、ふわふわで、私の大好きなところ。
おばあさんは、そんな一番いいところをモフって相好を崩し、プリンスはますますデレデレととろける。
っ! 胸にツキリと痛みが走った。
「シーラさん、予想以上の売れ行きで蜂蜜が切れそうなので、すみませんが私、ちょっとお使いに行ってきます」
テラスから顔を背けると、私はシーラさんに残り僅かになった蜂蜜瓶を示しながら告げた。
「あら、ほんとね! だけど山頂の養蜂場までは道が悪いわ、気をつけてね」
「はい! いってきます」
私はバスケットを手にカフェを飛び出した。
「おいアイリーン、お使いか?」
私の外出に気付いたルークが駆け寄って来て問いかけた。