追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
そうなのだ! 私を腕に抱き、心配そうに覗き込むイヌともオオカミともつかないモフモフは、なんとツヤツヤの黒い毛皮をしているのだ――!
やっぱりここは天国なの? それとも、夢の中?
全長およそ四メートルの巨大モフモフ、黒バージョンの登場に、私は悶えた。……あぁ、幸せだ。幸せすぎて、……とろけそう。
私は黒いモフモフの懐で、多幸感にとろりととろけた。
黒いモフモフが身振り手振りで私に何事か訴えているような気もしたが、脳みそまですっかりとろけた私は「黒いでっかいモフモフが、あたふたしてる。ナニコレ、超かわいい」なんてことを考えながら、ニマニマと見つめていた。
私の様子に呆れてしまったのか、黒いモフモフはそっと私を地面に横たえると、離れていってしまう。
……あ、行っちゃいや。
ところが、黒いモフモフはほんの数歩進んだところで、ピタリと足を止めた。そこには、私のバスケットが置かれていた。
黒いモフモフは断りを入れるように一声鳴くと、私の側に置かれたバスケットに鼻先を突っ込んだ。そうして中から【蜂蜜大びん2本】と書かれたメモ紙を引っ張り出して、ジーッと眺めた。
やっぱりここは天国なの? それとも、夢の中?
全長およそ四メートルの巨大モフモフ、黒バージョンの登場に、私は悶えた。……あぁ、幸せだ。幸せすぎて、……とろけそう。
私は黒いモフモフの懐で、多幸感にとろりととろけた。
黒いモフモフが身振り手振りで私に何事か訴えているような気もしたが、脳みそまですっかりとろけた私は「黒いでっかいモフモフが、あたふたしてる。ナニコレ、超かわいい」なんてことを考えながら、ニマニマと見つめていた。
私の様子に呆れてしまったのか、黒いモフモフはそっと私を地面に横たえると、離れていってしまう。
……あ、行っちゃいや。
ところが、黒いモフモフはほんの数歩進んだところで、ピタリと足を止めた。そこには、私のバスケットが置かれていた。
黒いモフモフは断りを入れるように一声鳴くと、私の側に置かれたバスケットに鼻先を突っ込んだ。そうして中から【蜂蜜大びん2本】と書かれたメモ紙を引っ張り出して、ジーッと眺めた。