追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
黒いモフモフは合点がいった様子で頷くと、メモ紙をバスケットの中に戻し、私のもとに駆けてきた。
……よかったぁ! 帰ってきてくれた~!
私は戻って来た魅惑の黒いモフモフに、ニッコリと笑って手を差し出した。だけど黒いモフモフはその手を取ろうとはせず、体勢を低くすると、突然私の脇腹をガップリと銜え、ポフンと自分の背中にのっけてしまった。
「わぁあっ!?」
「ガオン!」
しっかり掴まっていろよ、とでも言うように黒いモフモフは一声嘶き、伏せの体勢から立ち上がる。
「わっ!」
そのまま黒いモフモフは私を背中に乗せ、口にはパクッとバスケットを銜えて、ゆっくりと歩き出した。
私は夢心地のまま、安定感抜群の巨大モフモフの背中に揺られる。
……やばい。私、鼻血が出そう。
そのまま、ゆらゆらと心地よい揺れに身を任せた。
そうして次に気づいた時、私は山頂にいた。
「あ……!」
赤い屋根の養蜂場を視界に捉えると、これまでの夢心地が一瞬でスゥーッと引いていく。
……よかったぁ! 帰ってきてくれた~!
私は戻って来た魅惑の黒いモフモフに、ニッコリと笑って手を差し出した。だけど黒いモフモフはその手を取ろうとはせず、体勢を低くすると、突然私の脇腹をガップリと銜え、ポフンと自分の背中にのっけてしまった。
「わぁあっ!?」
「ガオン!」
しっかり掴まっていろよ、とでも言うように黒いモフモフは一声嘶き、伏せの体勢から立ち上がる。
「わっ!」
そのまま黒いモフモフは私を背中に乗せ、口にはパクッとバスケットを銜えて、ゆっくりと歩き出した。
私は夢心地のまま、安定感抜群の巨大モフモフの背中に揺られる。
……やばい。私、鼻血が出そう。
そのまま、ゆらゆらと心地よい揺れに身を任せた。
そうして次に気づいた時、私は山頂にいた。
「あ……!」
赤い屋根の養蜂場を視界に捉えると、これまでの夢心地が一瞬でスゥーッと引いていく。