追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
風を受けてなびく黒い長毛のまばゆい残像に、熱い吐息をこぼした……。
***
「おいカーゴ、こんな朝っぱらからどこに行く?」
俺が首にがま口を下げ、ロッジを出ようとしたところで、背中にルークの声がかかる。
振り返った俺は、鼻先でカフェの方角をクイクイっと示す。
「今日もカフェに行く気か!?」
ルークは驚いたような声をあげるが、おかしなことだ。
昨日、ルークと共にこの姿でカフェデビューを果たした俺は、先の杞憂が嘘であったかのように、すんなりと村民に受け入れられていた。四メートルのペットを「育ち過ぎた」の一言で納得して受け入れてしまうマイベリー村の住民の柔軟さと、順応性の高さには目を見張るものがある。
この村は、環境のみならず、人も穏やかで過ごしやすい。アイリーンにこの村を選んだのは、大正解だった。
俺はほくほく顔で、四カ月半前にした自分の選択に、うんうんと頷いた。
とにもかくにも、村民公認ペットのポジションをゲットしたのだから、これからは自由に外出ができる。これで俺は、朝も昼も、いつだってアイリーンと一緒だ。
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「おいカーゴ、こんな朝っぱらからどこに行く?」
俺が首にがま口を下げ、ロッジを出ようとしたところで、背中にルークの声がかかる。
振り返った俺は、鼻先でカフェの方角をクイクイっと示す。
「今日もカフェに行く気か!?」
ルークは驚いたような声をあげるが、おかしなことだ。
昨日、ルークと共にこの姿でカフェデビューを果たした俺は、先の杞憂が嘘であったかのように、すんなりと村民に受け入れられていた。四メートルのペットを「育ち過ぎた」の一言で納得して受け入れてしまうマイベリー村の住民の柔軟さと、順応性の高さには目を見張るものがある。
この村は、環境のみならず、人も穏やかで過ごしやすい。アイリーンにこの村を選んだのは、大正解だった。
俺はほくほく顔で、四カ月半前にした自分の選択に、うんうんと頷いた。
とにもかくにも、村民公認ペットのポジションをゲットしたのだから、これからは自由に外出ができる。これで俺は、朝も昼も、いつだってアイリーンと一緒だ。