追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
さらに、俺のこの姿は老若男女に大人気だ。だから俺がカフェに居つくことで、もうじきシーズン終了となる苺カフェの集客に貢献だってできる。まさに、一挙両得とはこのことだ!
俺は右の前足をヒョイとあげてルークにバイバイすると、くるりと背中を向けて、今度こそ玄関を飛び出した。
……今から行けば、きっと開店の時刻に着けるだろう!
「アイリーンのカフェの招きネコで満足してていいのかよ? お前の望みはアイリーンの夫じゃなかったのか? ……ま、脳みそまで毛むくじゃらになっちまったんじゃ、しゃーねえか」
ルークが特大のため息と共にこぼした呟きは、もう一週間、毛むくじゃらのままの俺の耳には届かなかった。
ルークに呼び止められ、思いの外時間を食ってしまったようで、俺は開店時間を数分過ぎてカフェの前に辿り着いた。
開店直後のカフェには、何故か黒山の人だかりができていた。集まっているのは老若男女問わずだが、比率的には若い女性が多いようだった。
……恋が叶うクッキーの人気が再燃したのか?
俺は右の前足をヒョイとあげてルークにバイバイすると、くるりと背中を向けて、今度こそ玄関を飛び出した。
……今から行けば、きっと開店の時刻に着けるだろう!
「アイリーンのカフェの招きネコで満足してていいのかよ? お前の望みはアイリーンの夫じゃなかったのか? ……ま、脳みそまで毛むくじゃらになっちまったんじゃ、しゃーねえか」
ルークが特大のため息と共にこぼした呟きは、もう一週間、毛むくじゃらのままの俺の耳には届かなかった。
ルークに呼び止められ、思いの外時間を食ってしまったようで、俺は開店時間を数分過ぎてカフェの前に辿り着いた。
開店直後のカフェには、何故か黒山の人だかりができていた。集まっているのは老若男女問わずだが、比率的には若い女性が多いようだった。
……恋が叶うクッキーの人気が再燃したのか?