追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
艶やかな黒髪が、サラリと流れる。紫の目が、私を映して細くなる。彫刻よりも整った美貌が私を見つめ、甘やかに微笑む。
「クロフ!!」
一週間振りに現れたクロフは、相変わらず息をのむほどに美しかった。
「てかよ、俺はあんたを知ってるぜ。ただし、俺が知ってるのは同じような色を持った毛むくじゃらだがな」
店内奥からルークが進み出たと思ったら、私とクロフの間に割って入り、試すような口振りでこう言った。
「おや、君はなかなか有能なようだ。もし、そちらのネコちゃんのお供に厭きた時は、私に言ってくるといい。その時は、君を私の側近に取り立てよう」
ルークの言葉に、クロフはフッと口角を上げて、感心したように答えた。
「そりゃどーも。……おいカーゴ、こりゃあとんでもない強敵が現れたんじゃねーか?」
ルークはプリンスに視線を移すと、ヒョイと肩を竦めてみせた。
プリンスはクロフを睨みつけ、威嚇するように肩を怒らせていた。
「おっと。大きなネコちゃん、頼むから噛みついたりしないでくれよ?」
……プリンスとクロフの間には、剣呑な空気が漂っていた。
「クロフ!!」
一週間振りに現れたクロフは、相変わらず息をのむほどに美しかった。
「てかよ、俺はあんたを知ってるぜ。ただし、俺が知ってるのは同じような色を持った毛むくじゃらだがな」
店内奥からルークが進み出たと思ったら、私とクロフの間に割って入り、試すような口振りでこう言った。
「おや、君はなかなか有能なようだ。もし、そちらのネコちゃんのお供に厭きた時は、私に言ってくるといい。その時は、君を私の側近に取り立てよう」
ルークの言葉に、クロフはフッと口角を上げて、感心したように答えた。
「そりゃどーも。……おいカーゴ、こりゃあとんでもない強敵が現れたんじゃねーか?」
ルークはプリンスに視線を移すと、ヒョイと肩を竦めてみせた。
プリンスはクロフを睨みつけ、威嚇するように肩を怒らせていた。
「おっと。大きなネコちゃん、頼むから噛みついたりしないでくれよ?」
……プリンスとクロフの間には、剣呑な空気が漂っていた。