Get over it.
「やっぱり玲には隠し事はできないな。」

「どういうこと?」

「まぁ、コーヒー用意してくれ、あっちでゆっくり話そう」

龍生は、蓮を抱っこしてリビングのソファーに向かった。


コーヒーを用意して向かうと、蓮はリビングに設置したサークルの中で
遊んでいた。

「実はまた面倒なのに付きまとわれているんだが・・・・
 有田 愛美(アリタ マナミ)。」

「ハッ!有田愛美!」

「あぁ、お前の義理の妹か」

「愛美は、龍生が私と結婚してるって知っているの?」

「いや、知らないだろう。」


愛美・・・有田の家を出てからの愛美の事は分からないが、以前と
変わっていなければ、かなり面倒な相手だ。

我儘で、自分の想い道理に行かなければ納得しない。

何も起こらなければいいが・・・。

そんな心配する思いが顔に出ていたのか、龍生が額にキスをした。

「キャ!何」

「そんな心配するな、義妹のことは一通り調べてどんな奴か分かっている。
 玲は、自分の身の心配をしろ。
 ああゆう奴は、どんな手でも使ってこようとするからな。」

「そうだね、私には蓮もいるし、気を付ける。」

「あぁ、そうしてくれ。」

そう言って、今度は熱いキスを唇に落とした。








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