ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋

海と凌駕は椿を一人海の部屋に置いておくこともできず、一緒にEternalへ連れて仕事へ行くことにした。まだ、椿を襲った相手はつかまってはいない。

椿の顔のけがもあり、しばらくは椿はEternalの奥の部屋で花かご作りをすることを海が指示した。

配達には海か凌駕のどちらかが時間差で出るようにして、店に椿を一人にしないようにしている。

「行くぞ。凌駕ー。」
玄関から海が凌駕を呼ぶ。
すでに椿は支度を済ませて玄関に海と一緒に立っていた。大きなマスクをして顔のけがが少しでも見られないように、髪もおろしている。
「先に車行っててください！財布なくて」
凌駕はどこかでおっちょこちょいなところがある。
「ちゃんとカギ、閉めろよ」
「はい！」
海の言葉に凌駕が部屋の中から返事をする。
「行くか」
海は自分の後ろに隠れるように立っている椿を見た。