ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「椿」
その温かさに椿は徐々に落ち着きを取り戻す。


しばらくして泣きつかれた椿を海はベッドに横にすると自分もベッドに横になった。

椿が眠るように、椿の体に寄り添うように海は横になり椿の髪を撫でる。


何も言葉はない。

海も何と声を掛けたらいいか、言葉を掛けたらいいかが分からない。


椿も今は何か声を掛けられるよりは、ただそばにいてほしかった・・・


二人は何も言わないまま体を寄せ合い、お互いのぬくもりを感じながらそっと目を閉じた。
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