ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「椿ちゃんとも、ちゃんと向き合ってください。」
「ん?」
「兄貴の幸せは椿ちゃんが持ってます」
「凌駕・・・」
「気づいてるでしょ?もう。兄貴が一番。」
少し微笑む凌駕の顔が複雑にゆがむ。
「兄貴にとっても、椿ちゃんにとっても。お互いにお互いが必要なんです。」
「・・・」
「姉貴は喜んでますよ。きっと。兄貴が幸せなら。」
海は凌駕の気持ちを知っている。だからこそ、遠慮している部分ももちろんあった。
椿と凌駕は同じ年。でも海は違う。まして、過去に傷を負っていて、罪まで背負って生きていると思っている海は、自分には椿を本当の幸せにはできないと思い込んでいた。
思い込もうとしていた・・・。
「しっかりしろ!兄貴。」
その一言に海は大きく背中を押された気がした。
まっすぐに凌駕を見る。
その顔にはやはり香菜の面影を感じた。
それでも、今日は目をそらさない。
「ん?」
「兄貴の幸せは椿ちゃんが持ってます」
「凌駕・・・」
「気づいてるでしょ?もう。兄貴が一番。」
少し微笑む凌駕の顔が複雑にゆがむ。
「兄貴にとっても、椿ちゃんにとっても。お互いにお互いが必要なんです。」
「・・・」
「姉貴は喜んでますよ。きっと。兄貴が幸せなら。」
海は凌駕の気持ちを知っている。だからこそ、遠慮している部分ももちろんあった。
椿と凌駕は同じ年。でも海は違う。まして、過去に傷を負っていて、罪まで背負って生きていると思っている海は、自分には椿を本当の幸せにはできないと思い込んでいた。
思い込もうとしていた・・・。
「しっかりしろ!兄貴。」
その一言に海は大きく背中を押された気がした。
まっすぐに凌駕を見る。
その顔にはやはり香菜の面影を感じた。
それでも、今日は目をそらさない。