ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
久しぶりの外に出る前に、海は車いすを停めて椿の膝に自分のジャケットをかけた。
「え・・・」
遠慮しようとする椿に
「行くぞ!」
と車いすのスピードをはやめて進む。
久しぶりに出た外の空気。景色。
椿は目を閉じて全身で感じた。
「ごほごほっ」
深呼吸しようとして、突然肺に冷たい空気を吸い込んだ椿がむせる姿すら、海は微笑ましそうに見つめている。
「どうだ。久しぶりの外は」
「・・・気持ちい・・」
ふとまぶしそうに空を見上げる椿。
冬の澄んだ空気に、真っ白な雲が浮かんでいる。
椿は目を空を見上げたまま目を閉じた。
少しして海が再び車いすを押し始める。
「え・・・」
遠慮しようとする椿に
「行くぞ!」
と車いすのスピードをはやめて進む。
久しぶりに出た外の空気。景色。
椿は目を閉じて全身で感じた。
「ごほごほっ」
深呼吸しようとして、突然肺に冷たい空気を吸い込んだ椿がむせる姿すら、海は微笑ましそうに見つめている。
「どうだ。久しぶりの外は」
「・・・気持ちい・・」
ふとまぶしそうに空を見上げる椿。
冬の澄んだ空気に、真っ白な雲が浮かんでいる。
椿は目を空を見上げたまま目を閉じた。
少しして海が再び車いすを押し始める。