ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
海に抱き上げて車に乗せてもらった椿は少し照れながら助手席に乗っていた。
海は車いすをトランクに乗せると運転席に回ってきた。
「行くか」
「はい」
海が車のエンジンをかけてから椿の方へ体を近づける。
椿が驚いて一瞬身構えると、海は「これ」とシートベルトを指さして、椿にシートベルトをした。
慣れない距離と、二人の時間に、ぎこちない空気や瞬間があふれる。でも、心地悪いわけではなかった。
「寒かったら言えよ」
「・・・はい」
「敬語」
「うん」
椿の膝には海が用意したブランケットがかけられている。
椿は右手をかばいながら出かける支度をするために早起きをしていて、いつの間にか睡魔に襲われ眠っていた。
助手席で眠る無防備な姿の椿に海は、愛おしさがこみ上げた。
海は車いすをトランクに乗せると運転席に回ってきた。
「行くか」
「はい」
海が車のエンジンをかけてから椿の方へ体を近づける。
椿が驚いて一瞬身構えると、海は「これ」とシートベルトを指さして、椿にシートベルトをした。
慣れない距離と、二人の時間に、ぎこちない空気や瞬間があふれる。でも、心地悪いわけではなかった。
「寒かったら言えよ」
「・・・はい」
「敬語」
「うん」
椿の膝には海が用意したブランケットがかけられている。
椿は右手をかばいながら出かける支度をするために早起きをしていて、いつの間にか睡魔に襲われ眠っていた。
助手席で眠る無防備な姿の椿に海は、愛おしさがこみ上げた。