ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
すると椿は少しうつむき、海から目をそらしてつぶやいた。
「心配です・・・」
「ん?」
「店長が心配です・・・」
「どうして?俺は大丈夫だぞ?」
海がそういうと椿は海の目をちらりと見た。
「嘘です。」
「?」
「嘘ですそれは・・・」
椿の言葉が海の心に響く。
「大丈夫だって」
「嘘です・・・」
「大丈夫だって」
「嘘です・・心配なんです・・・私は・・・」
椿の声が震えているのは緊張しているからじゃない。
その瞳が潤み始める。
「心配です・・・」
具体的な言葉は言わない椿。それでも海に椿の心配する気持ちはちゃんと届いている。
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