花印†blood



『……っく』



私を見つめる瞳は、いつもより赤みが増していて。


幾度か見た、恐ろしいヴァンパイアの瞳。



でも、刹那様だと思うと全然怖くなくて…



「甘い……」



そう呟き、血のついた唇を舐める仕草があまりにも色っぽくてゾクッとした。


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