花印†blood



そう言われ、鏡に映っている自分の姿に目をやると、


刻印が血を吸ったみたいに真っ赤に色付いていた。



『真っ赤』



ボソリと呟くと、鏡越しに刹那と視線が合って。



優しい、安心できる笑みを向けられて、私も微笑んだ。



「……くりす」



名前を呼ばれ、振り向くと同時に熱いキスをされた。


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